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痛い体と痛い心④

第1章:「体の声を聞く」がすべての始まり

耳の中に潜んでいた「不安の正体」

以前、私の知人が奇妙な体験をしました。 

左耳の奥で、ずっと「ぐじゅぐじゅ」と水に濡れたような異音が響くというのです。

 痛みはないものの、耳掃除をするたびに聞いたこともない異音が頭を突き抜ける。 彼は「重い病気かも」「中で膿が溜まっているのでは」と、最悪の事態を想像して不安に震えていました。

 しかし、聞こえが悪くなったわけではないし、何より仕事が忙しい。

 「まだ大丈夫だろう」と違和感を放置して二ヶ月が過ぎました。

 その間、彼の頭の片隅には常に「耳の不安」が居座り続け、仕事中も家族と過ごすときも、どこか集中できない日々が続いていたのです。 

ようやく重い腰を上げて駆け込んだ耳鼻科で、医師が告げた言葉はあまりにも拍子抜けするものでした。 

「あ、髪の毛が入っていますね。

ペットか何か飼っていますか?」 美容院でカットした際に入り込んだ、たった一本の短い毛。

 それが鼓膜の近くで動くたびに、彼は「人生を左右する大病」を疑い、一人で怯えていたのです。 ピンセットでそれを取り除いた瞬間、すべての悩みは嘘のように消え去りました。

 これは、私たちの心身に起きていることの「縮図」です。 多くの人は、自分の中に違和感があっても「気のせいだ」「まだ動ける」と、思考や過去の経験に頼って体の感覚に蓋をしてしまいます。

 本当は一本の「髪の毛」を取り除けばいいだけなのに、現実に目を向けず、ネットの情報や思い込みに迷走し、不安を自分で大きく育ててしまうのです。

Point: 現実を確認せず、過去の経験や外側の情報に振り回されていませんか? 現実を確認して過去の重い髪の情報を使って決めつけることをやめ、「意識的な行動の変化」を使って、まずは目の前の現実を整えましょう。

ネットからの情報は参考程度に。流れるようにやってくる情報を減らして過ごす、デジタルデトックスの心と体の回復にとってもおすすめです。